PLAUD NotePin Sが日本上陸|ワンタッチで議事録を自動生成するAIデバイスの実力
「会議が終わるたびに、議事録作成で1時間消える」「録音アプリを起動し忘れて、大事な発言を逃した」「スマホを机に置いて録音するのが、何となく場の雰囲気に合わない」
会議の多いビジネスパーソンなら、こうした悩みは身に覚えがあるはずです。
2026年3月23日、その悩みをまるごと解決するウェアラブルAIデバイスが日本で正式発売されました。PLAUD(プラウド)社の「NotePin S」です。本体をスーツの胸元にピン留めし、ボタンを長押しするだけで録音が始まり、会議終了後にはAIが文字起こしと要約を自動生成します。重さわずか16.6g。ペン1本より軽い端末が、議事録作成の常識を変えようとしています。
この記事では、NotePin Sの機能・仕様・料金・旧モデルとの違いを詳しく解説し、「本当に買う価値があるのか」を判断できる情報をまとめます。
PLAUD NotePin Sとは?
PLAUD NotePin Sは、米Nicebuild社が開発したウェアラブル型のAI録音デバイスです。
スマートフォンのアプリではなく、専用ハードウェアとして提供されているのが最大の特徴です。本体にマイクとストレージ(64GB)を内蔵しており、スマホを取り出す必要なくワンタッチで録音を開始できます。
録音したデータはBluetoothでスマホアプリ(iOS/Android対応)に転送され、AIが112言語に対応した文字起こしと要約を自動生成します。話者ラベル機能も備えており、「誰が何を言ったか」まで整理されます。
日本市場での位置づけ
PLAUDにとって日本は戦略的に最重要な市場です。2025年の日本売上は2024年比で4倍の成長を記録し、売上シェアで世界第2位、月間アクティブユーザー数では世界第1位に達しています。サッカー選手・長友佑都氏とのCM契約(3月28日放映開始)やFC Tokyoとの公式スポンサー契約も締結しており、日本市場への本格参入を宣言した形です。
NotePin Sの主な機能
物理ボタンによるワンタッチ操作
旧モデル(NotePin)との最大の違いは、物理ボタンの搭載です。旧モデルは圧力感知式のスクイーズ操作を採用していたため、「録音できていると思ったらできていなかった」という誤操作が課題でした。
NotePin Sでは明確なクリック感のある物理ボタンを採用しました。
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 長押し | 録音開始 / 録音停止 |
| 短押し(録音中) | ハイライト記録 |
「ハイライト」は録音中の重要な発言にブックマークを付ける機能です。後からAIに「3つ目のハイライトでどんな決定がされましたか?」と質問すると、その箇所を優先して要約してくれます。長い会議でも、重要発言だけを素早く確認できます。
高精度な文字起こしと要約
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 対応言語 | 112言語(日本語対応) |
| 話者ラベル | 誰が発言したかを自動識別 |
| カスタム用語集 | 社名・製品名などの固有名詞を登録可能 |
| AI要約 | 箇条書き・アクションアイテム・決定事項を自動整理 |
| Ask PLAUD | 録音内容に対してチャット形式で質問可能 |
文字起こし後、アプリ内の「Ask PLAUD」機能で「今日の会議のアクションアイテムを教えて」「〇〇についての結論は?」といった質問が可能です。議事録をゼロから作る必要がなくなります。
バッテリーと携帯性
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 重量 | 16.6g |
| 連続録音時間 | 20時間 |
| スタンバイ | 最大40日間 |
| ストレージ | 64GB |
| マイク | MEMSマイク×2(集音範囲 約3m) |
1日8時間フルで録音しても、2日以上充電なしで使える計算です。スタンバイ40日間という数字は、週に数回の会議利用なら月1回の充電で十分という意味でもあります。
装着方法の多様性
- ピン(スーツの胸元)
- クリップ(ノートやバインダー)
- リストバンド(腕への装着)
- ネックストラップ(首にかける)
シーンに合わせて付け方を変えられます。またiOSの「探す」機能に対応しており、万が一紛失した場合でも場所を特定できます。
Plaud Desktopとの連携でオンライン会議にも対応
NotePin Sと同時に発表された「Plaud Desktop」は、Zoom・Teams・Google Meetなどのオンライン会議に対応したデスクトップアプリです。
従来のAI議事録ツールは「ボット」を会議に参加させる方式が主流でした。参加者がボットの存在を気にしたり、ボット参加をブロックされる会議室では使えないという問題がありました。
Plaud Desktopはシステム音声を直接キャプチャするため、ボット不要でオンライン会議の議事録を作成できます。NotePin Sとの連携により、対面会議とオンライン会議の議事録を1つのアプリで統合管理できます。
料金プラン
NotePin Sの本体価格は28,600円(税込)です。購入と同時に月300分の無料枠(Starterプラン)が付属します。
Plaud AIサブスクリプション
| プラン | 文字起こし枠 | 特徴 |
|---|---|---|
| Starter(無料) | 月300分 | 購入時自動適用 |
| Pro | 月1,200分 | プレミアムテンプレート利用可 |
| Unlimited | 1日24時間まで | 大量利用ユーザー向け |
年間プランを選択すると、Proプランが月換算約1,400円で利用できます。月300分(5時間)を超える使用が想定される場合は、年間プランへのアップグレードが合理的です。
購入方法
- 公式オンラインストア(jp.plaud.ai)
- ヨドバシカメラ
- Amazon
- その他家電量販店
旧モデル(NotePin)との比較
| 項目 | NotePin S | NotePin(旧) |
|---|---|---|
| ボタン方式 | 物理ボタン(クリック感あり) | 圧力感知スクイーズ |
| ハイライト機能 | あり(短押し) | なし |
| バッテリー(スタンバイ) | 40日 | 不安定な消耗報告あり |
| 処理速度 | 最大3倍高速(Intel Gaudi 3対応) | 標準 |
| 重量 | 16.6g | 17.4g |
| 価格 | 28,600円 | 24,900円 |
旧モデルと価格差は約3,700円です。誤操作のリスク解消とハイライト機能を考えると、新規購入ならNotePin S一択です。旧モデルからの買い替えは使用頻度と予算次第ですが、誤操作に悩んでいたユーザーには価値ある改善です。
競合製品との比較
NotePin Sと同カテゴリの製品として、SonyのAIボイスレコーダーやRingCentral傘下のFireflies.aiが挙げられます。
| 項目 | PLAUD NotePin S | Fireflies.ai | Otter.ai |
|---|---|---|---|
| ハードウェア | 専用デバイス | なし(ソフトのみ) | なし(ソフトのみ) |
| 対面会議 | 強い(ウェアラブル) | ボット経由 | ボット経由 |
| オンライン会議 | Plaud Desktop対応 | 自動ボット参加 | 自動ボット参加 |
| オフライン録音 | 可(本体ストレージ) | 不可 | 不可 |
| 日本語精度 | 高い | 高い | 標準 |
| 初期費用 | 28,600円 | 0円 | 0円 |
| 月額(有料) | 約1,400円〜 | 約1,500円〜 | 約1,500円〜 |
ソフトウェア型のFireflies.aiやOtter.aiはオンライン会議に強く、初期費用ゼロで始められます。一方でNotePin Sは対面の会議・商談・セミナーでの録音に絶対的な強みを持ちます。対面の機会が多いビジネスパーソンにとっては、ハードウェアへの投資が長期的に合理的です。
Devil’s Advocate:本当にNotePin Sは必要?
スマホのボイスメモアプリではダメなのか
正直に言えば、月に数回しか会議がない人や、録音後に自分でメモを取ることに抵抗がない人には、スマホアプリで十分です。iPhoneの標準ボイスメモアプリ+ChatGPTへの音声テキスト変換でも、ある程度の議事録は作れます。
ただし「毎日複数の会議がある」「録音の開始忘れが命取りになる商談がある」「会議に集中しながら後でゼロから議事録を作る時間は取れない」という人には、28,600円の投資は十分回収できるラインです。
仮に1時間の議事録作成を週3回、時給換算3,000円の人が節約できるとすると、毎月9,000円相当の時間を確保できます。3〜4ヶ月で元が取れる計算です。
月300分(5時間)の無料枠は足りるのか
週5日稼働・1日1時間の会議がある人なら月約20時間、つまり1,200分が必要です。Starterプランの300分では明らかに不足します。月額1,400円程度のProプランへのアップグレードが前提になるため、年間コストは本体+約16,800円という計算になります。
ただし、文字起こしが必要な会議だけに絞れば300分に収まる可能性もあります。全録音を文字起こしするのではなく、重要な会議だけに使う運用も現実的です。
セキュリティ・録音の同意はどうなる
会議の相手に無断で録音することは、状況によって問題になります。NotePin Sは胸元のピンが目立つ設計のため「録音していること」が視覚的に伝わりやすい面もありますが、明示的な同意を得る運用が推奨されます。社内会議では事前に共有し、外部との商談では冒頭で一言断ることを習慣化しましょう。
使い方:実際の導入フロー
1. セットアップ(初回のみ)
- NotePin SをUSB-Cで充電
- PLAUD AIアプリ(iOS/Android)をインストール
- アプリとBluetoothペアリング
- 言語設定・用語集の登録
2. 会議での使い方
- NotePin Sをピンでスーツに装着
- ボタンを長押し→録音開始(LEDが点灯)
- 重要な発言があれば短押しでハイライト
- 会議終了後、ボタンを長押し→録音停止
- アプリを開き、Bluetoothで音声データを転送
- AIが自動で文字起こし・要約を生成(数分)
- 内容を確認してSlack・メール等で共有
3. 効率化のコツ
- 用語集に登録: 会社名・製品名・プロジェクト名を事前登録すると誤変換が減る
- 要約テンプレートを選ぶ: 「アクションアイテム中心」「決定事項のみ」など用途別テンプレートを使い分ける
- Ask PLAUDを活用: 「この会議でXXXについて何が決まりましたか?」と質問すれば、長い文字起こしを読まずに要点を取り出せる
FAQ
Q. 対応OSはiOSだけですか?
Android(バージョン9以上)にも対応しています。ただし、iOSの「探す」機能によるデバイス紛失対策はiOSのみの機能です。
Q. インターネット接続がない場所でも録音できますか?
録音自体は本体ストレージ(64GB)に保存されるため、オフラインでも可能です。文字起こし・要約はAI処理が必要なため、転送後にインターネット接続が必要です。国際会議やWi-Fi環境のない場所での録音→帰宅後に処理という使い方も問題ありません。
Q. 録音した内容はどこに保存されますか?
音声ファイルはクラウドに保存されます。PLAUD社はAWS東京リージョンを採用しており、日本ユーザーのデータは国内サーバーに保管されます。エンタープライズ利用では、セキュリティポリシーに応じた設定が可能です。
Q. 複数のデバイスを持っている場合、同じアカウントで管理できますか?
1つのPLAUD AIアカウントで複数のデバイスを管理できます。チームで使う場合はそれぞれのアカウントで管理し、共有ワークスペース機能でまとめることが可能です。
Q. Plaud NoteとNotePin Sはどう違いますか?
Plaud Noteはカード型のAIレコーダーで、スマートフォンの背面にマグネットで装着する設計です(主にiPhone向け)。NotePin Sは独立した端末として機能するウェアラブルデバイスで、スマートフォンなしでも録音できます。外出先での録音やスーツへの装着には NotePin S が適しています。
まとめ
PLAUD NotePin Sは「議事録作成を自動化したい」という明確なニーズに応えるデバイスです。
NotePin Sの要点
- 2026年3月23日日本発売、価格28,600円(税込)
- 物理ボタン搭載で録音の誤操作ゼロ
- ハイライト機能で重要発言にブックマーク
- 20時間連続録音、スタンバイ40日間
- 112言語対応のAI文字起こし・要約
- 月300分の無料枠付き、Pro年間プランは月額約1,400円〜
- Plaud Desktopでオンライン会議にも対応(ボット不要)
こんな人に向いています
- 毎週複数の対面会議・商談がある
- 録音開始の忘れが仕事に影響する
- 議事録作成に週3時間以上使っている
- 会議中のメモに集中力を削がれている
次のアクション
まず公式サイト(jp.plaud.ai)でデモ動画を確認し、用途に合うか検討するのが最初のステップです。ヨドバシカメラなど実店舗に並んでいれば、実際の大きさや装着感を確認できます。
AI議事録ツールのソフトウェア版から始めたい場合は、まずFireflies.aiのガイドで無料から試す方法を参照してください。
関連記事
- Fireflies.ai完全ガイド|会議を自動で議事録化するAIツール
- 業務でAIを使うなら”ここから”!定型業務を10分で終わらせる活用法5選
- AIプレゼンツールおすすめ比較|スライド作成を自動化する方法
- AI議事録ツールの使い方完全ガイド|会議の無駄をなくす方法
出典・参考情報


コメント